繊細な手ざわり、落ち着いた風あい。茶の湯のもつひかえめな美を具現したかに見えるこれらの裂を多くの人々が愛しました。
名物裂の中で金襴とともに数多いのが緞子です。 生糸または練糸を用いた紋織物で地厚く、光沢があります。 金襴とは対照的に華麗さはありませんが、渋い美しさと沈静さが感受される織物です。
茶人たちは、緞子が持つ柔軟性と落ち着いた文様を愛しました。 茶入の仕服に使用された裂地に非常に緞子の数が多いのもこのためによると思われます。
写真上より
井筒屋裂、 欄絹緞子、 鎌倉緞子、 相阿弥緞子、 住吉緞子、 人形手牡丹緞子、 萬代屋緞子、 華果唐草緞子、 唐物日月緞子、 雲頭緞子、 富貴長命緞子、 利休緞子、 織部緞子、 伊予簾緞子1、 伊予簾緞子2、 伊予簾緞子3、 三雲屋緞子、 宗薫緞子、 笹蔓緞子、 荒磯緞子、 細川緞子